フィリピン付近に2つの熱帯低気圧(aとb)が発生しました。いずれも18日には台風に発達する可能性があり、気象庁は2つの「台風のたまご」の今後の進路予想をはじめています。

◆熱帯低気圧a 18日昼に台風に発達する予想

気象庁によりますと、17日正午、熱帯低気圧の中心はルソン島に位置し、北西へ時速15キロメートルで進んでいます。

中心気圧は1006ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルとなっています。

この熱帯低気圧は、18日0時には南シナ海へ進み、18日正午には台風へと発達するとみられています。

中心気圧は1002ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルとなる見込みです。

その後、19日にかけて西北西に時速15キロメートルで進んで、20日午前9時には再び熱帯低気圧に変わると予想されています。

中心気圧は1004ヘクトパスカル、予報円の半径は260キロメートルと、大きく広がっています。

◆熱帯低気圧b 沖縄の南で暴風域伴う予想

いっぽう、17日正午、もうひとつの熱帯低気圧がフィリピンの東にできていて、西北西へ時速15キロメートルで進んでいます。

中心気圧は1006ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルとなっています。

この熱帯低気圧は、18日正午にはフィリピンの東で、台風へと発達するとみられています。

中心気圧は1002ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルが見込まれています。

台風になったあとには勢力を強めながら北北西、もしくは西北西へ進む見通しで、20日午前9時には中心気圧は998ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルの予想です。

さらに22日午前9時には、沖縄の南に近づき、中心気圧985ヘクトパスカル、最大風速30メートル、最大瞬間風速40メートルと、かなり勢力を強める見込みです。

この段階では全域570キロメートルの暴風域を伴う予想となっています。ただし予報円の半径が440キロメートルと大きくなっていて、進路などの予想は変わる可能性があります。

最新の台風情報に、厳重な警戒と注意が必要です。