■中国全土に広がる“白紙運動”とは?

井上キャスター:
象徴的なのは「白い紙」を掲げて抗議デモを行うという行動です。“白紙であれば削除できない”であろう、言論統制の抗議ということです。“白紙運動”という抗議デモが中国全土に広がっています。
11月26日、上海ではデモが習近平指導部批判に発展してきています。こうなると政府としても黙っていられない、という状況なのかもしれません。
そしてこの「白い紙」を巡っては様々な動きがあります。中国・上海の文具会社では、緊急声明として“白紙運動”を批判する声明を発表しました。「A4の白紙の販売を中断する」といった声明文がインターネット上に出回りました。ところが、実はこれがなりすまし、いたずら、あるいは中国政府が主導してるかどうかいまだ不明ですが、公式ホームページでこの「緊急声明は偽物」と表明をする動きもありました。
■ゼロコロナ政策の限界?中国で蓄積する不満

井上キャスター:
中国国内では今も厳しい検疫措置、集合住宅などの封鎖も変わっていません。約3年間にわたり厳しいゼロコロナ政策が続いています。
一方で、中国の日々の新規感染者数集計では、今の人口が14億人ほどで、11月27日の1日の新規感染者数が4万52人と過去最多になりました。

中国政府としてどういう立ち位置なのでしょうか、中国外務省の趙立堅報堅道官は、「ゼロコロナ政策について不満が高まっているのでは?」という質問に対して、「事実とは異なる。中国側は一貫してゼロコロナの基本的な方針を基に状況に即して常に調整を行っている」と述べていて、中国政府としては一旦掲げたゼロコロナについて引くに引けない、このまま行くのだというところは変わっていません。
中国国内では現在開催中のワールドカップに関して、現地カタールでは観客が完全にコロナ対策をやっていないので、マスクを着けている人もいません。イギリス・BBCによりますと、ワールドカップの試合映像を、中国国営放送CCTVでは、編集し放送、視聴者にマスクなしのサポーターを見せないように放送しているということで、どうも中国では生中継という形を取り、30秒遅れで映像配信しているということです。
現代中国研究が専門の東京大学大学院・阿古智子教授によりますと「暴力的にPCR検査を受けさせられたり、火事でも、子供が死にそうでも家から出られない。非常に過酷な状況が起こっている。さらに厳しい言論統制の影響で都市部の中間層も『自分たちに自由を』と言い始めており、中国全土で不満がたまっている状況」ということです。














