■東京2025世界陸上競技選手権大会(15日、国立競技場)
女子100mハードルの準決勝が行われ、日本記録保持者の福部真子(29、日本建設工業)、日本歴代2位の12秒71を今季2度記録した中島ひとみ(30、中島体育施設)、同級生の2人はともに準決勝で敗退となり、日本人初の決勝進出はならなかった。
今季の日本女子100mハードルは、多くの選手が12秒台をマークするなど、ハイレベルな戦いが繰り広げられた。史上まれに見る大激戦を勝ち抜き、日本代表入りを果たした福部、中島の2人が予選を勝ち抜き、準決勝に挑んだ。
決勝進出は上位2着に入るか、全体3着以下のタイム上位2人。1組目に登場した福部は、スタートは良かったが、中盤以降トップスピードに入った他の選手たちに抜かれ、13秒06(⁻0.5)の7着でフィニッシュ。決勝進出はならなかった。それでもレースを終え、福部は笑顔で四方に深々と頭を下げると、満員の国立競技場からは惜しみない拍手が送られた。
2組目の中島は、夫の19年世界陸上ドーハ400mハードル代表の豊田将樹さん(27、富士通)も見守る中、いいスタートを切り必死に走ったが、13秒02(⁻0.2)の7着でフィニッシュ。残念ながら準決勝敗退となった。
前日の予選で、福部は12秒92(+0.1)、中島も12秒88、ともにタイムで拾われ、福部は2大会ぶり2度目の、中島は初の準決勝進出を決めた。7月の日本選手権を制した田中佑美(26、富士通)は惜しくも予選敗退となった。