日々、命の現場の最前線で患者と向き合う看護師。
しかし、その人手不足が全国的に課題となっています。
新潟県内の現状と人材確保に向けた取り組みを取材しました。

上越市の新潟県立中央病院のナースステーションでは、午前10時には夜勤から日勤への引継ぎが終わり、新しい1日が始まります。
新潟県新発田市出身の石田栞那さん(26歳)は、子どもの頃からの夢だった看護師になって4年目です。
「患者さんと目を合わせてしっかりお話聞ければな、というところを気にかけて」
「笑顔はとりえなので、笑顔で頑張っています」
「自分自身も記憶ないくらいなんですけど、保育園の『何歳おめでとう』のカードに“夢は看護師”って書いてあった。ちょっと体調悪かった母を見て、『医者になりたい』とか『看護師になりたい』みたいな話は、小さい時によくしていたと…」
午後1時半。
担当者らが集まり、合同カンファレンスが始まりました。
患者がスムーズに退院しその後の生活へ移行できるよう情報を共有して入院中の方針を考える、いわば“作戦会議”です。

「術後の状態に応じて転院になるのか…。サービスとかの調整は必要になってくるのかなと」
患者・医師・医療スタッフの間の調整役を担う看護師は、“病院の要”といえる存在です。
【新潟県立中央病院 田中浩之 看護部長】
「看護師というのは、常に最前線で患者さんを見守っている」
「さまざまな専門職と調整を図りながら、ケアを行うもの」