傘やゴルフクラブにも注意を

野沢教授やフランクリン・ジャパンによりますと、ゴルフクラブや釣り竿などを頭より高いところに持つことはとても危険であり、もちろん傘も危険だといいます。

雷は電気の通しやすさとは関係なく、突起物めがけて落ちる性質があります。この性質によって、ゴルフクラブや傘など長い物を頭より高く掲げた場合、雷を誘引する効果があり、雷の直撃を受ける危険性が高くなるということです。

車の中は安全?

屋外に留まるよりは安全といわれる車の中。しかし、車の中で待機する時にも注意が必要だと野沢 徹教授は話します。

(岡山大学 野沢 徹教授)
「車の中でも、金属製の物に触れていると落雷時に電流が流れる可能性があります」

車に落雷した場合、車や車内にいる人への影響はどうなのでしょうか。日本自動車連盟=JAFに聞いてみました。

(JAF岡山支部 秋田博志さん)
「JAFが行った実験では、突然の雷からの避難場所として車内が有効であることが確認されています」

「窓を完全に閉めた場合、少し開けた場合、ドアを開けた場合など、さまざまな条件で実験を行いましたが、雷が車内に侵入した事例は確認されませんでした。ただし、車内の金属部分に触れると感電のリスクがあるため、触れないよう十分注意してください」

「車内は人体にとっては比較的安全な場所ですが、万が一車に落雷した場合、エンジンがかからなくなる、タイヤに損傷が生じるなどのトラブルが発生し、走行できなくなる可能性が高いことも分かっています」

「したがって、車内が安全でも、車両の機能が損なわれるリスクを考えると、車そのものを雷から守る対策を講じるのが理想的です」

急な雷雨や雷に遭遇した場合、どう対処したらいいのでしょうか。

(JAF岡山支部の秋田博志さん)
「① 立体駐車場などの屋内型駐車場が近くにある場合、
屋内に車ごと避難して雷が通り過ぎるのを待つ(人も車も安全を確保)。

②周囲に構造物がない場合、
車内に避難し、金属部分に触れないようにして雷が通り過ぎるのを待つ(人の安全を確保)。

③ 運転中に雷に遭遇した場合、
・一般道路の場合
路肩や駐車場など、できるだけ安全な場所に停車し、雷が通り過ぎるのを待つ。
・高速道路の場合
必要に応じてスピードを落とすなど、安全を優先した運転でSA・PAなどの駐車可能な場所まで移動して雷が通り過ぎるのを待つ」

さらに秋田さんは、雷に遭遇しないよう「雷を避ける」対策を日ごろから心がけることも重要だと話します。

(JAF岡山支部の秋田博志さん)
「外出前には気象情報をあらかじめ確認し、大雨や雷雨の予報がある場合は、なるべく外出を控える判断をすることも重要な安全対策です。やむを得ず運転する際も、天気予報などを活用し、より安全な経路や時間帯を選ぶなど、危険を回避する工夫を行いましょう」

「雷が発生した場合の安全確保は、ドライバー自身だけでなく、同乗者や周囲の人々の命を守るためにも欠かせません。適切な準備と冷静な対応を心がけ、行楽シーズンを楽しくお過ごしください」