中国軍はアメリカのミサイル駆逐艦とイギリスのフリゲート艦が台湾海峡を通過し挑発行為を行ったと反発しました。

中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区の報道官は12日、アメリカのミサイル駆逐艦「ヒギンズ」とイギリスのフリゲート艦「リッチモンド」が台湾海峡を通過し「挑発行為を行った」とする談話を発表しました。

報道官は「アメリカとイギリスの行動は誤ったシグナルを送り台湾海峡の平和と安定を損なうものだ」と批判。「中国軍は国家の主権と安全を断固として守る」と台湾問題に介入しないようくぎを刺しました。

イギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を旗艦とする空母打撃群が今月、日本に寄港するなどイギリスはここ数年、東アジアの安全保障への関与を強めています。こうした中、空母打撃群のフリゲート艦が台湾海峡を通過したことが、今後のイギリスと中国の関係にどのような影響を及ぼすのか注目されます。