「党内野党と言われた石破氏でも新しいシステムを作れなかった。ましてや小泉氏や高市氏では…」
そして、国民も冷静に総裁選に目を向けるべきとも話します。
「自民党というシステムがどんどん崩壊しつつあるという時代だと捉えれば、誰が総裁になっても何もできないんですよ。小泉氏が総裁になっても、財務省のくびきから逃れられるわけではないので、国民が驚くような新しい政策はできず、結局自民党は誰がやっても同じという話になる」
「総裁選はドラマがたくさんあり、面白いと思いますが、実際には自民党のコップの中の争い。そもそも石破氏がなかなか辞めないからこんなことになってるんだというふうな、冷めた目で見るという視点は、必ず必要です」
「1955年から70年間、自民党はごく短い時間を除いて、政権与党にいて、その中でいろんなしがらみや完成されたシステムがあるから、そこから逃れることはできないわけです。小泉純一郎氏だって『自民党をぶっ壊す』といっていましたが、結局ぶっ壊れてないじゃないですか。変えるには1回政権が変わって、また戻ってくることが必要。第二次安倍政権で、なぜアベノミクスを掲げて生活を重視したか。それはその前に、民主党政権の際の野党時代があったからです。がんじがらめになって身動きが取れなくなっているのを、石破氏がまた証明してくれたわけです。党内野党と言われた石破氏でも新しいシステムを作ることができなかったということは、ましてや小泉氏や高市氏では変えることは基本的にはできない」