地震が相次ぐトカラ列島近海で海上保安庁が初めて海底を調査し、震源のまわりで噴気が活発に上がっていることが分かりました。

これは、十管本部が12日の会見で明らかにしたものです。

トカラ列島近海では今年6月以降、地震が相次いでいて、十島村の悪石島で震度1以上の揺れを2300回以上観測しています。7月3日には一連の地震で最大の震度6弱を観測しました。

こうした中、海上保安庁は7月31日から6日間、悪石島、小宝島、宝島にかけての震源付近の海底を測量船で調査しました。調査の結果、震源とその北西沖およそ60キロのあわせて17か所で、海底からガスや熱水が活発に上がっていることが分かりました。

(海上保安庁・沿岸調査課 南宏樹課長補佐)「火山活動が広範囲に存在する可能性が明らかになった。群発地震との関係については正直分からない」

海上保安庁は今後、海底のマグマの動きも含め、群発地震の原因を調べていくことにとしています。