万博会場で展示が始まった“未来の食べ物”とは?

 大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の顔の、赤い部分をよく見てみると…

 表面はつやつやとしています。白い口元は柔らかそうです。

 なんとこのミャクミャク、人の手で作られた「培養肉」なんです。

 ウシから採取した細胞を培養し、3Dプリンターによって作られるもので、人口増加による食料不足の解決策として注目されています。

 訪れた人は…

 「テカテカしてたから、お肉には見えなくて。ちょっと冒険心ですけど、食べてみたいかなと」

 培養肉の研究をする大阪大学大学院工学研究科の松崎典弥教授によると、2030年ごろの販売開始を目指しているということです。

 大阪大学大学院工学研究科・松崎典弥教授
 「形もそうですし、脂肪の割合も、そうですし、栄養成分も変えられると。トータルなデザインができるのが培養肉のメリットですね」
 「将来の新しいテクノロジーとして、こういう技術が出てくるんだということを感じていただきたい」

 ミャクミャクをかたどった培養肉は、万博会場の「大阪ヘルスケアパビリオン」で、閉幕まで展示される予定です。