9月15日は「敬老の日」。健康寿命ナンバーワンの静岡県内では多くのシニア世代が活躍しています。静岡市では88歳の理容師が「100歳まで現役」を目標にして日々、現場に立っています。
厚生労働省は2025年9月12日、全国の100歳以上の高齢者が55年連続で過去最多を更新し9万9763人だったと発表しました。男性の最高齢は静岡県磐田市に住む111歳の水野清隆さんです。女性の最高齢は奈良県に住む114歳の賀川滋子さんです。
「健康寿命」が男女ともに全国トップの静岡県。さまざまな分野でシニア世代が活躍しています。
鈴木菊郎さん、88歳。静岡市で理容師としてはさみを握っています。
<理容師 鈴木菊郎さん(88)>
「お客さんのやっぱり気持ちよかったと喜んでくれるのが1番いいね。1番やりがいあるっていうか、やってて良かったというか」
鈴木さんは中学校を卒業後、浜松市の理容店に弟子入りし、15歳で理容師免許を取得しました。
<鈴木さん>
「見習いの時に、新聞紙の行の間を切っていく。そういう練習するんですよ。行の間をうまく切れれば一人前だと」
その後、独立して静岡市に店を開き60歳まで経営した後、今は息子の理容店で働いています。
<鈴木さん>
「気持ちいいですか?」
<客>
「いいですよ、これを狙って来るだから。本当に気持ちいいよ、すっきりする」
年を重ねるごとにお客さんとの会話が楽しくなったといいます。88歳の鈴木さんが意識していることは。
<鈴木さん>
「なるべくね、楽な方にいかないことだね。大変でも楽な方に走らないってことは、心掛けている」
鈴木さんは「100歳まで現役」を目指し、日々仕事に打ち込んでいます。