■事前に災害時の動きを確認で津波から避難

事前にスタッフらと災害時の動きを確認していたことで津波が襲って来る前に患者を安全な場所へと避難させることができました。

その後は周辺の水が引くまでの3日間、電気なども使えない中、スタッフらは患者のケアにあたったといいます。

高階憲之院長
「患者さんたちが持ってる病気を悪くしないということと、あと電気もないような暖房も入らないような状態の中で体調を悪くしないで済むのかというところが一番だったかと思います。急を要するような方とかは(道路が)通れるようになった段階で少しずつ転院はしてたんですけども、急に全員が転院できるわけじゃないですから本当に重症者からっていうような形です」

全ての患者の転院が完了したのは、震災発生から10日後。取り残されていた患者214人を含む約300人の命は守られました。