誠光園 今井丈二統括施設長「ショートステイと呼ばれる方もいらっしゃいますし、できるだけ定時的にアルコール消毒とか、手すりとか備品をしているんですけど、クラスターを防げないということもやはりあったというところがありましたので」


◆施設スタッフの負担増

高齢者施設の入居者は感染すると重症化するリスクが高い一方で、介護が必要で隔離が難しいことなどから、過去の感染のピークでは病院に入れないケースが相次ぎました。この施設でも、1フロアを感染者と濃厚接触者専用にして、通常のケアに加えて看病にもあたりました。


施設職員「(Q施設の中で感染者が出ると相当大変なんですね?)相当大変です。本当に大変です。けっこう精神的にもう疲弊してしまって、一体これはいつ終わるんだろうっていう、終わりが見えないですね。いつも通りのケアはできなくなるので、利用者さんももちろん、いつもの生活をすることができなくなるので、コロナが明けたときに、立てている人が立てなくなるとか、ごはんを自分で食べている人が、食欲がなくなってしまって違う病気になって入院してしまうとかですね、コロナ感染じゃない方もいろいろ身体的な影響が出てしまうんで、すごく大変」


◆感染対策レベルアップのため巡回

感染の第8波がじわじわと拡大する傾向を見せる中、北九州市は、過去に感染者が出た施設を中心に130か所を回って、感染対策のレベルアップを図ることにしています。


北九州市感染症医療対策課 直井梢さん「それぞれの施設ができる範囲で体制づくりをしていただく、そのお手伝いが少しでもできればと思います」

北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長「介護施設の感染対策を行って、1人2人感染者が出たときも、10人出さないという努力をみんながすることがですね、結果的には医療のひっ迫をできるだけ抑え込んだとか、あるいは重症化する方を、お亡くなりになる方を減らすという意味では、まずこの施設の対策を最優先すべきと考えていますので」