新型コロナの感染「第8波」が懸念される中、病院や福祉施設などで集団感染=クラスターの発生も相次いでいます。特に心配なのが、重症化するリスクが高い高齢者が集まる施設です。そこで、今のうちに対策を見直し、感染を未然に防ごうという取り組みが行われています。


◆高齢者介護施設を専門医らが訪問

北九州市八幡東区の高齢者介護施設をこの日訪れたのは、感染症の専門医と、保健師の資格を持つ市の担当者です。施設の職員が入居者をケアするときの感染対策をチェックしながら、職員が日々悩んでいる疑問にも答えました。


作業療法士 中武亜希子さん「午後からですね、上の階の入居者がここを通ってお風呂に行く。上のお風呂が始まる前に1回検温をすると、もっと予防になるとか」

北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長「こちらの方は結局、濃厚接触するという人たちのチェックなので、その方々がたとえ熱があったとしても、ここを通るときに、その飛まつによって影響を受けるということはあまりないと」


◆二度の集団感染

現在、約70人の高齢者が入居するこの施設は、今年に入って2度、新型コロナの集団感染=クラスターを経験しています。