高知県四万十市の子どもたちが屋形船に乗ってアユの伝統漁法を見学しました。川漁師がみせる技に子どもたちからは声援と拍手が送られました。

「がんばってー!」

屋形船への体験乗船とアユ漁の見学は、観光船の事業者と四万十川で漁を行う川漁師のグループが、子どもたちに四万十川に親しんでもらおうと開きました。

子育て支援の団体「カドルファミリー」を通じて集まった2歳から12歳までの24人と、保護者らが参加。

四万十川にかかる沈下橋についてのクイズを行ったり、その年のアユの数によって食べられるエサの量が違うため、サイズが変わることなどを教えてもらったりしながら普段はみられない船上の景色を楽しみました。

川漁の見学では、2つの舟から、円形に広がる「投網(とあみ)」が放たれ、大きく広がった網に、子どもたちからは拍手が送られていました。

また、川岸からは横幅15メートルほどのカーテン状の刺し網を使った「投げ網(なげあみ)」も披露。

半円状に広がった「投げ網」でアユの群れを囲み、石を投げるなどして驚かせてアユを追い込む漁法です。

この日はアユの姿をみられませんでしたが、初めて見る川漁師の技に子どもたちは目を輝かせていました。

(参加した小学生)
「沈下橋の上からいつも見てたけど、下から見たらこうなんだって思いました」

「すごかった。また、お舟に乗りたい」

(鮎感謝祭実行委員会 山﨑隼志さん)
「楽しんでもらって良かったんじゃないですか。川に行って何かをとってもらうっていう。もっと川で遊ぶっていう感覚になってもらえれば、うれしいかなと思います」

主催者たちは今後も四万十川や川漁に親しんでもらえるイベントを開きたいとしていて10月26日には四万十川で獲れた天然アユ料理と川遊びを体験できる「鮎感謝祭」の開催を予定しています。