AI=人工知能を活用した人型ロボット。スケートボードの技を披露です。

 スケートボードに乗る人型ロボット。スラロームという蛇行する技を披露します。9月11日、国際電気通信基礎技術研究所と京都大学などは、人間の運動を「即座に」「忠実に」再現できる人型ロボットの開発に成功したと発表しました。

 AI=人工知能が活用されていて、人間がスケートボードをしているときの、脳や筋肉の電気信号などのデータを収集。仮想空間にデータを写し、ロボットがどう動くべきか、瞬時に500個の案を提示、評価させることで、複雑な動きを再現するといいます。

 今後、人手不足が問題となっている介護の現場などでの活用が目指されている人型ロボット。しかし、なぜスケートボードなのでしょうか。

 (国際電気通信基礎技術研究所 石井信氏)「スケートボードは、全身運動。よくあるロボットの研究は上半身だけ。スケートボードは下半身もないと決して実現できない、全身運動の評価としてふさわしい」

 実用化に向けては、ロボットの動き以外にもハードルがあるといいます。

 (国際電気通信基礎技術研究所 石井信氏)「介助される側も、より心のこもった介助であれば、より快適な生活が送れる。ロボットが心を持ちながらコミュニケーション、人と協業できる、そういった未来社会を考えるにはAI技術が必要」