残暑によって変化があるのは食材だけではないようです。
長引く残暑の影響で、9月に入っても日傘や冷感肌着といった暑さ対策のアイテムが例年以上に売れていて、「残暑商戦」とも言える状況が出てきています。

(丸山敦子記者)
「おお~涼しいです。こうした暑さ対策がかかせないというニーズに応えようと残暑コーナーが展開されています」

宮崎市のハンズ宮崎店では、厳しい残暑が続いていることを受け、今月から特設コーナーが設けられています。

(ハンズ宮崎店 岩倉さくらさん)
「こちらは残暑と出してるんですけど、クール用品でしたり、UV対策用品を揃えたコーナーになっております。9月になって、より暑くなったと感じる方も多くて、見ていらっしゃる方はすごく多いです」

こちらの店では、今シーズン紫外線対策グッズの売上が去年の3倍。
体などを冷やすクールアイテムは去年の1.3倍の売上で、今月に入ってからも売れ行きは好調をキープしているということです。

また、日傘は去年の2倍となるおよそ500種類をそろえていて、今も、多くの人が買い求めているそうです。

(ハンズ宮崎店 岩倉さくらさん)
「色んな形と機能を毎年追加して、新しい日傘が出てきておりますね。男性の方が今年は見られていて、けっこう買われている方が多いです」

長引く残暑の需要に合わせたいわゆる「残暑商戦」とも言える状況は、デパートでも…

(田島奈緒美記者)
「こちらには秋らしい色合いの洋服がたくさん並んでいますが、触ってみると軽い素材で、涼しく着られそうです」

こちらの売り場に並ぶ洋服は、茶色や赤紫など秋を感じさせる色ですが、生地は軽くて透け感があります。

こちらのワイドパンツの裏地は汗をかいてもまとわりつかない素材。

五分袖のカーディガンには、UVカットや接触冷感の機能がある素材が使われています。

こうした夏の終わりに販売する「晩夏物」と呼ばれるアイテムは、以前は、9月の時点で売り場の3割ほどでしたが、ここ2、3年で5割ほどを占めるようになったということです。

(宮崎山形屋 原田知代子販促担当課長)
「秋色、夏素材というアイテムの商品が非常に人気となっています。非常に売れ行きも好調でして、女性の方も男性の方もお買い求めいただいていますし、アイテム数が非常に増えていますので、お越しいただければ何かお気に入りのものが見つかるのではと思います」

また、9月に入っても売り上げが好調なのが冷感肌着。
ワコールの売り場では、今月の肌着の売り上げは1.7倍に、このうち、カップ付きのシリーズは3倍以上に増えたということです。

この先も厳しい暑さの日が多くなる見込みの県内。「残暑商戦」はしばらく続きそうです。

※MRTテレビ「Check!」9月11日(木)放送分から