開けるまでに7秒かかる箱、店舗での展示角度 iPhoneが欲しくなる秘密

井上キャスター:
スタジオにいる全員がiPhoneユーザーということですが、なぜiPhoneに魅了されるのか心理学のアプローチで調べてみました。

人間の行動心理に詳しい明星大学 藤井靖教授によると、iPhoneの「箱」にポイントがあるということです。箱をあえて開けにくく設計し、ストレスがない絶妙な時間で開くことで特別感・期待感を上げているといいます。

実際に開けてみると、ゆっくり開いていきます。箱を開けるまで「7秒」が良いとされていて、7秒より長いと開かなくてイライラする。でも、すぐ開いてしまうと期待感が煽られない。箱の素材・形も何百種類と試したようです。

アップルストアの展示も、あえて見づらい角度になっていて、商品を手に取り、五感に訴えて購買意欲が上がるということです。その角度も考えられていて、店舗によっても違うといいます。また、タップ音やメールの送信音も練られているということです。

毎年、アップルストアに行列ができますが初期生産を抑え、あえて行列を演出し、希少性の原理(何としてでも手に入れたい心理的効果)を利用しているといいます。

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<プロフィール>
岸谷蘭丸さん
イタリア ボッコーニ大学在学 24歳
岸谷五朗と岸谷香の長男
海外大受験塾「MMBH」設立
教育・多様性などを発信