特に受験生にとっては、とても大事な場所、ではないでしょうか? 広島市立中央図書館が半年以上の休館に入るため、9月16日から使えなくなる自習室をめぐって、様々な動きが出ています。

広島市立中央図書館は、9月1日から移転のための臨時休館に入り、現在、部分的に延長利用されている自習室も16日からは利用できません。

広島市は、代わりに近くの青少年センターや公民館にある図書室などの利用を促しています。

このうち、青少年センターでは、元々ある54席に加えて18日から、16席増設します。ただ、本来この場所はホールの控え室であるため、土日は使えないこともあるそうです。

青少年センター 藤井千夏さん
「ホールの利用が入っている場合は、ホール利用者様の控え室となりますので、自習コーナーとしての開放はできないという形になります」

一方、市立大学も16日から、一部を自習室に開放します。場所は、中区大手町にあるサテライトキャンパスのPCルームに33席です。

広島こ市ども未来局 こども青少年施策調整担当 舟津有紀課長
「従前から、子ども・若者から、無料で気軽に利用できる自習室が欲しいといった声がありましたので、そういった声を受けて、子ども若者支援策の一つとして」

ただし、使えるのは平日午後で、土日は使えません。広島市は、今後も企業・大学・地域団体などに、空きスペースの無償提供を呼びかけるということです。

そんな中、9日、中央図書館にある自習室や新聞閲覧室の利用を引き続き求める市民たちの署名548筆が、市議会に提出されました。

移転の作業が落ち着いた後でも構わないとして、2029年ごろまでのサービス提供を求めています。

丸尾里栄さん
「個人的に私が集めました。市民にとって使いやすく、快適に、今までずっと愛着をもって使われてきたところだから、大切にずっと使えるようにして欲しいっていうのが望みです」

広島市立中央図書館は、エールエールA館に移転して2026年春には自習室も含めてオープンする予定ですが、現在の建物は、浅野文庫を保存するために引き続き2029年まで残ることが決まっています。