9月9日は「救急の日」です。愛媛県松山市では、パラ柔道の廣瀬夫妻が1日消防署長となって、救急車の適正利用などを呼びかけました。

(消防署長)
「松山市南消防署、1日消防署長を委嘱いたします」

1日消防署長を委嘱されたのは、パリパラリンピック柔道金メダリストの廣瀬順子選手と夫でパラリンピック柔道元日本代表の廣瀬悠さんです。

廣瀬夫妻はまず、意識がない人への心肺蘇生法を救急隊員から学び、手をまっすぐ伸ばして胸を圧迫するなど、習ったことを実践していました。

(廣瀬順子さん)
「少しコツは必要だなと感じたが、そんなに難しいものではないので、たくさんの方に講習を受けてもらいお互いに助け合う社会になればいいなと感じた」

(廣瀬悠さん)
「柔道の指導で脳震盪など柔道の中では多いので、そういったときに知っているのと知らないのでは全然違うと思うので、9日習ったことを対処して迅速に対応できるようにしたい」

この後、市内の商業施設に移動した廣瀬夫妻は、ティッシュなどを買い物客に配りながら救急車の適正利用を呼びかけました。

(松山市南消防署・近藤信太郎消防士長)
「比較的軽傷率が高くなっているので、適正利用をしてほしい」
「意識がない・大きな出血・ケガをしているなどの場合は、ためらわずに119番通報をしてください」

松山市消防局によりますと、今年上半期の救急出動の件数は、1万5000件に上っていて中には「蚊に刺された」や「耳が痒い」など緊急性のない通報も含まれているということです。

消防は、救急車を呼ぶかどうか迷った場合は、#7119に電話して相談するよう呼びかけています。