コメの価格高騰が続くなか、生産者からは期待の声も聞かれます。久万高原町内では収穫作業が最盛期を迎えています。

久万高原町は昼夜の寒暖差や石鎚山系の清流など、コメづくりに適した地域です。

地元ではこの環境を活かし、農薬や化学肥料を県の基準の半分以下に減らしたブランド「久万高原清流米」の栽培に取り組んでいます。

佐々木民雄さんの合わせて18アールの田んぼでも、台風通過後の6日から収穫をはじめ、8日も黄金色に実った稲穂をコンバインで刈り取っていました。

夏以降、久万高原でも厳しい暑さが続いていますが、佐々木さんによりますと、影響は特に受けず、収穫量も例年並みの500キロほどを見込んでいるということです。

――Q.出来栄えは?
(コメ農家・佐々木民雄さん)
「普段と変わりない。暑さ対策もしていないが、変わりない。毎年子どもたちも新米はいいという話をしてくれるので、それが楽しみ」

一方、JAによりますと、30キロあたりの買取価格は去年と比べ5000円ほどアップしているということで、町内の別の生産者は「コメ離れの不安はあるが、このまま価格が安定してくれると嬉しい」と話していました。

久万高原清流米の収穫は、今月下旬まで続く見通しです。