帰宅途中の女子中学生を自宅に連れ込みわいせつな行為をしようとしたとして、不同意わいせつ未遂の罪に問われている男に5日、懲役2年が求刑されました。

不同意わいせつ罪に問われているのは、長崎県諫早市に住む21歳の男です。

起訴状などによりますと、男はことし5月1日、諫早市の路上で帰宅途中だった当時14歳の女子中学生に道を尋ねて声をかけ自宅まで連れて行き、中学生が16歳未満であり、かつ5年以上前に生まれた者であることを知りながらわいせつな行為をしようと考え、午後4時13分頃から午後4時35分頃までの間に、背後から一方の手で口を塞ぎ、もう一方の手で腹部付近を押さえるなどの暴行を加えたものの、抵抗されるなどしたため目的を遂げなったとされています。

5日に開かれた公判の論告で、検察側は被害者の女子中学生が激しい抵抗を続ける中暴行に及んでおり粗暴かつ狡猾な犯行、動機は自己の性欲を満たしたいという卑劣かつ身勝手なものと指摘しました。

また、被害者が事件後PTSDを発症し1人で歩けないなどの精神的な不調をきたしていること、両親が被害弁償を拒絶していること、再犯の懸念もあることなどを指摘し、懲役2年を求刑しました。

これに対し弁護側は、1人で歩いていた被害者に声をかけており計画性が高いとまでは言えない、反省を深めており自助グループへの継続的な参加を約束しているなどとして執行猶予付きの判決を求めました。判決は10月に言い渡されます。