北海道北広島市に住む70代の男性が、通信会社社員や検察官などを名乗る男らから計515万円をだまし取られました。

警察はオレオレ詐欺の疑いで捜査しています。

9月1日、70代男性の携帯電話に、通信会社のカスタマーセンター社員の「マエダ」を名乗る男から「あなたのキャッシュカードが不正利用され、あなた名義で携帯電話が契約されている」と電話がありました。

電話は一度切れましたが、男性の携帯電話に捜査機関の職員の「キムラ」を名乗る男から「4600万円の被害が出ている」、「あなたが持っているお金が詐欺の被害金かどうかを捜査するので金を振り込んで欲しい」などと電話がありました。

さらに翌日2日から4日にかけて、検察官の「ヨシオカ」を名乗る男から電話があり、振込金額や振込先の口座の指示がありました。

男性は男らの話を信用してしまい、2日に200万円、3日に125万円、4日に190万円の計515万円を金融機関のATMから指定された口座に振り込み、だまし取られました。

男性は、「キムラ」を名乗る男から「守秘義務があるから周りに相談しないように」と告げられていたということですが、男性は振り込んだ後に、自分の所持金を捜査するのに振り込むのはおかしいと気付き、契約している携帯ショップに電話で状況を相談しました。

携帯ショップの従業員からは、「詐欺ではないか」、「電話番号に+がついていないか」などと告げられ、男性は警察に被害を申告しました。

男性の携帯電話にかかってきた電話番号には「+」がついていたということです。

警察は、オレオレ詐欺事件として捜査するとともに、不審な電話が来たら、専用電話「#9110」に相談するよう注意を呼びかけています。