広瀬すずさんが光沢のある白のドレス姿で、主演映画「遠い山なみの光」公開記念舞台挨拶に、二階堂ふみさん、吉田羊さん、石川慶監督と登壇しました。


本作は、ノーベル文学賞受賞作家のカズオ・イシグロ氏のデビュー小説を原作に描かれた感動のヒューマンミステリー。1950年代の長崎と80年代の英国を舞台に、まだ過去にしきれない戦争の「傷跡」と、未来を夢見る圧倒的な「生」のパワーが渦巻く時代を生きた女性たちの姿を描いた作品。第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にも正式出品されています。

広瀬さんは “カンヌに始まり、海外の皆さんに見ていただく機会が多かったので、やっと日本で公開して日本の物語を皆さんに知ってもらえるのが、「やっとだぁ~」と思いました” と公開を喜びました。さらに、 “でも日本のことを世界に知ってもらうきっかけになるような作品になったらうれしいなと思いますし、光栄に思います” と作品への思いを語りました。

作品にちなんだ「忘れられない記憶」について問われた広瀬さんは、子どもの頃、家族で寿司屋にお昼ごはんを買いに行ったエピソードを挙げ、 “先に車に戻って乗っていたんですけど、みんなが来ないからお店に戻ったんですね。そうしたらその反対側から家族全員が車へ戻ってきたみたいで、そのまま車が発車して私はお店に置いていかれて、私は泣きながらそれを追いかけたんです” と仰天のエピソードを告白しました。

広瀬さんは “まだ4~5歳くらいの時だったんですけど、「おしん」のような気持ちになって、それを未だに思い出して、車が全然止まってくれない景色が、今も夢にたまに出てくるくらいフラッシュバックします…。死ぬと思いました(笑)” と語りながらも、鮮明にイメージが浮かぶのか興奮気味に語っていました。

ちなみに、その時はすぐに『すずがいない!』となり、父親がバックミラーに映る涙で走るすずさんの姿を見つけ止まってくれたそうですが、すずさんは “それでもけっこう進んでいてしまって…「良かった気づいてもらえて」と、その記憶がすごくあります” と、苦い思い出を明かしていました。
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