13年前の火災で木造校舎など5棟を失った長野県上田市の小学校で5日、残った学び舎を大切にしようと、清掃活動が行われました。
木造校舎の壁や床をぞうきんで丁寧に磨く、上田市立浦里(うらさと)小学校の子どもたち。
保護者や地域の住民と一緒に行う年に1度の大掃除は12年目を迎え、今年は全校児童46人を含めあわせておよそ90人が参加しました。

浦里小では2012年9月5日の夜、大正時代に建てられた木造校舎など5棟が全焼しました。
出火原因は今もわかっていません。

大掃除は、燃えてしまった教材を買うための寄付などで学校を支援してくれた地域に感謝し、残った校舎を大切にしていこうと当時の児童が火災の次の年に提案し「校舎を大切にする日」として今も続けられています。
(児童)「いつもとは違う場所をやっててきれいにできて気持ちいい」
(児童)「(後輩たちには)今よりももっときれいにして、ずっと続けて欲しいなと思う」

子どもたちは大人たちの力を借りながら、きれいに校舎を磨き上げていました。