台風15号に伴う大雨により、宮崎県内では農作物への被害も確認されています。
門川町では、トマト農園のハウスが水に浸かり、深刻な被害が出ています。

(田尻怜也記者)
「門川町庵川です。昨夜、辺り一帯が冠水し、農作物に被害が出ています」

こちらは、門川町庵川でトマトを栽培している池田知聡さんの農園。
先週末に植えたばかりのミニトマトの苗には泥がつき、中にはしおれてしまったものもあります。

池田さんによると、4日夜、大雨により近くを流れる川が氾濫し、44アールの農業用ハウスすべてが水に浸かったということです。

池田さんのハウスは去年10月にも大雨で浸水被害を受けました。

(いけとも農園 池田知聡さん)
「もう頭真っ白。どうすればいいかわかっているが、いざハウスに来ると体が動かない。大変、これ3度目ですから」

苗が全滅してしまった場合、50トンほどのトマトが収穫できなくなり、損失はおよそ1000万円に上るということです。

(いけとも農園 池田知聡さん)
「こういう災害は起きたらしょうがない。誰が悪いとかは言えないが、それに対して動かないと(対策しないと)いけない。(行政は)全然動いてくれてない感じなので悔しいのもある」

門川町やJAは、ほかにも農業被害について調査を進めています。