「本人は葛藤や忸怩たる思いがにじんでいた」

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 新浪氏は今年4月、CBDサプリを購入。ニューヨークの知人が日本に持ち帰り、新浪氏の自宅に送ったということです。ただ、新浪氏の家族の中では差出人が不明なものなどは、封を開けないというルールになっているということで、廃棄したのではないかという認識だということです。

 また8月、CBDサプリをニューヨークの知人が、その知人の弟に「新浪氏の自宅に送って」と依頼。しかし大麻由来の成分「THC」が含まれている疑いが浮上し、知人の弟は逮捕されました。その捜査線上に新浪氏が浮かび上がり、今回捜査が行われたということです。

 疑惑が出たことで、新浪氏はサントリーホールディングス会長について辞任の判断となりました。西山守准教授は、「違法性が確定していない段階での辞任は、本来、望ましくないが、残留すると企業イメージを悪化させるため不可避だった」と指摘。一方で「本人は葛藤や忸怩たる思いがにじんでいた」ということです。