相次ぐの若者の大麻使用・所持による逮捕

高柳光希キャスター:
清水容疑者も26歳ですが、若者の大麻使用・所持が深刻化しています。

▼7月:専修大学元柔道部員(22)の男が大麻を営利目的で所持したとして逮捕
▼8月:国士舘大学元柔道部員(20)の男が大麻使用などで逮捕
▼9月3日:宮崎市で20代の日本人の男5人が大麻を営利目的で所持したとして逮捕

若者たちが手を出してしまう理由はなんでしょうか。

TBS報道局 社会部 犬飼さき 記者:
SNSの普及により、気軽に密売人と接触しやすいことが背景にあります。SNS上で隠語の絵文字を使い、やり取りすることもあります。

▼大麻→ブロッコリーの絵文字
▼大麻リキッド→ハチミツの絵文字 など

さらに、SNS上では「大麻はたばこより害が少ない」「たばこやアルコールより依存度が低い」など、薬物に関する誤情報も出回っています。

また、覚醒剤と比べると心理的ハードルの低さに加え、1グラムあたりの末端価格は▼乾燥大麻は末端価格が5000円と、▼覚醒剤の5万8000円と比べ、価格面でも手に入りやすいことも関係しているのではないでしょうか。

高柳光希キャスター:
2024年に警察庁が調査した資料によりますと、大麻を初めて使用した年齢は8割以上が、20代以下となっています。

【大麻を初めて使用した年齢】
▼20歳未満:49.4%
▼20代:31.9%
▼30代:3.7%
▼40代以上:2.2%
▼不明:12.7%
(2024年調査 警察庁資料より)

大麻を使用する人の年齢が下がってきているんでしょうか。

TBS報道局 社会部 犬飼さき 記者:
薬物関連の取材を始めて1年ほどですが、関係者によると、高校生さらには中学生が違法薬物の単純所持だけでなく、密売に関わるケースもあります。

若い世代で多いのは、友人などから勧誘され、好奇心や周りの雰囲気に流されたり、大麻をしている仲間から認められたいという承認欲求が理由で大麻にはまってしまうと聞いています。