地震や豪雨で住宅が被災し、使えなくなった着物を集めて制作された着物のオブジェが今、石川県輪島市の能登空港で展示されています。

能登空港の2階ロビーに展示されているのは、およそ500着の色鮮やかな着物で作られた高さ3メートル、幅1.8メートルのオブジェ「鳳龍」です。

能登空港に展示されているオブジェ「鳳凰」


この作品は地震と豪雨による被害で廃棄される予定だった着物を金沢市のNPO法人「日本きもの文化振興会」が引き取り、北陸にゆかりがあるアーティストの表博耀さんらがすべて手縫いで仕上げました。

大阪・関西万博でも展示されたこの「鳳龍」。新たな命が吹き込まれた作品を通して、能登の復興への祈りと未来への希望を伝えます。

訪れた人は「被災して違う形で再生するというのはとても良いことだと思う。震災のメモリアルとして伝えてもらえたら」

訪れた人


着物のオブジェ「鳳龍」は9月22日まで能登空港で飾られた後、10月からはスペインやアラブ首長国連邦でも展示されるということです。