「ぼっち、きもい」 弁護側の主張
弁護側は冒頭陳述で、青木被告は、小中学生の時に人の目を見て話すことができなくなり、高校生の時は電車通学を1か月したものの、その後、片道およそ13キロの距離を自転車で通学するようになったと説明しました。
大学に入学し寮生活をしましたが、寮生や大学の同級生から「ぼっち、きもい」と聞こえるようになり、アパートで一人暮らしを始めたといいます。
電車の乗客からも「ぼっち、きもい」と聞こえるため、帰省する際には、バスや電車を使わず、東京から中野市の実家まで自転車で帰ったこともあったとされます。
アパート内での行動がほかの学生にも知られるようになり、住んでいるアパートの部屋に監視カメラや盗聴器の存在を確信するようになったということです。

大学3年生の7月には、連絡が取れないため両親が訪ねた際、青木被告の表情は青白く、痩せこけていたといいます。
両親に対して、監視カメラや盗聴器の存在を知らせ、自分の様子などがネットを通じて、世間に拡散されるいじめを受けていることを初めて伝えたということです。その後、両親は探偵に依頼し、監視カメラなどを探しましたが見つからず、大学を中退させて、中野市の実家に戻ったということです。