能登半島地震のときには、施設の管理者が避難所に到着できず鍵を開けることができないケースがありました。

石川県輪島市では、自動で解錠するキーボックスが指定避難所に設置され、3日住民たちが使い方を学びました。

地震などの災害時に必要とされる避難所ですが、能登半島地震では施設の管理者が到着できず避難所の鍵を開けるのに時間がかかった事例が相次ぎました。

住民は「市役所だったんですけど、開かなかったんです。中には入れなかったんですよ。外でしばらく待っていたんです」

このような問題を解決するため、輪島市は市内20か所の指定避難所に地震発生時に自動で解除されるキーボックスを設置しました。

体験センサーが震度5弱以上の揺れを感知すると、自動でキーボックスが解錠されて施設管理者でなくても鍵を取り出すことができます。

輪島市小伊勢町の大屋公民館では、地元住民およそ20人が参加しキーボックスの使い方を学びました。

参加した住民「簡単にできたのでないかなと思います」

大屋公民館・久堂寛久館長「気分的に心安らぐというか、安心感みたいものですかね、そういうものがあるんでうれしいなと思います。ありがたいなと思います」

輪島市防災対策課・竹原拓馬主査「大規模災害時においては、施設管理者が施設まで到着するとは限りませんので、その際に施設に来られた方が駐車場等で待機する時間が長くならないように、早いうちに施設内に入ることで避難所として早く利用できるかなという風に考えています」

輪島市では10月に行われる防災訓練でキーボックスの使い方を広く住民たちに周知する予定です。