最大震度6強が観測されたことを想定した大規模な訓練が、3日、福島市で行われました。警察やネクスコ東日本など、30人あまりが臨みました。
訓練では、東北道を「緊急交通路」指定。これは、災害に対応する車を優先的に通行できるようにするもので、インターチェンジで、警察官が車両の選別にあたりました。大規模な地震では、車に関わる様々なトラブルが同時に発生する可能性があります。
長嶋美希記者「こちらT字路の交差点では、信号が使えなくなったことを想定した手信号による訓練が行われています」
この交差点では、停電により信号が使えなくなった想定で訓練が行われました。およそ20分間、3人の警察官が交差点に立ち、手信号で交通整理にあたりました。警察は、災害への備えとして、手信号の意味を改めて確認してほしいとドライバーに呼びかけています。
さらに、地震の影響で車同士が衝突し、車内に閉じ込められた人を救助する訓練も行われました。警察は、閉じ込められた人の容態を確認しながら、窓や屋根を切り開いて救助していました。
県警本部交通規制課・緑川渉課長「災害が起きた時には初期的な段階でどれだけ迅速に、的確に警察活動を展開できるかで被害の拡大を防ぐことができると思っている。どんな災害が起きても対処できる能力を培っていかなければならない」
警察では今後もこうした訓練を続け、災害に備えることにしています。
