新谷vs.廣中 3区決戦次第でJP日本郵政グループにも勝機?
3区で新谷と廣中璃梨佳(22・JP日本郵政グループ)の対決が実現する。これまでクイーンズ駅伝では同じ区間を走らなかったが、廣中は1区、新谷は3区の区間記録を持つ。1区・廣中の23分21秒(20年)は区間歴代2位と31秒差、3区・新谷の33分20秒(20年)は区間歴代2位と1分04秒差。ともに、簡単には破られないと言われている。前日会見に出席した新谷は廣中について、以下のようにコメントした。
「廣中さんは単独走になっても強いイメージがある。どの位置に私がいるかわかりませんが、面白いレース展開になるのでは、と思っています」
10000mは新谷が日本記録(30分20秒44)保持者で、廣中が日本歴代2位(30分39秒41)。5000mでは廣中が日本記録(14分52秒84)保持者で新谷が日本歴代3位(14分55秒83)。どちらが前でタスキを受け取るかわからないが、新谷は「最初から最後まで全力」で、自分のリズムで突っ走る。
廣中も新谷が話したように、先頭に立って自分のリズムで押して行く走りを得意とする。2人が牽制し合う展開は考えられない。どのくらいの差で2人が走るのかはわからないが、力と力がぶつかり合う真っ向勝負が展開されるはずだ。クイーンズ駅伝史上最高レベルの対決が繰り広げられる。
そして2強と言われているが、3区終了時点で廣中がトップに立っていれば、JP日本郵政グループにも優勝のチャンスはある。4区以降の顔ぶれは積水化学よりも少し上と思われるからだ。
3区でJP日本郵政グループがトップに立つには、1区の和田有菜(23)の走りがカギを握る。高橋昌彦監督は「今年はなかなか上がって来なかったですけど、上がってきたら1区と思っていました。将来の代表候補」と期待する選手である。和田、2区の太田琴菜(27、マラソン2時間25分56秒)でトップ争いに近い位置につけていたら、3区の廣中がトップに立つ可能性は十分ある。
また天満屋の3区は、東京五輪女子マラソン代表だった前田穂南(26)が2年ぶりに出場する。今季は5000mで15分26秒39、ハーフマラソンで1時間08分28秒と自己新をマークし、東京五輪の不調(33位)から完全に立ち直った。
だが8月に新型コロナに感染した後、故障を繰り返し、プリンセス駅伝は直前に出場を決めて6区区間3位。天満屋の武冨豊監督は「(プリンセス駅伝後は米国の高地で)マラソンに向けて練習してきました。絶好調ではありませんが、プリンセス駅伝と比べれば戻ってきました。(目標は)区間何番というより、クイーンズエイトの流れに乗ることです」と、前田に期待する役割を話した。
資生堂の一山と天満屋の前田、東京五輪女子マラソン代表2人が近い位置で走れば、優勝争いとは別のところで盛り上がる。














