「お金で解決できるなら、こんなに簡単なことはない」
なぜ、子どもを助けるのか。そこには、幼いころ竹内さんに深く刻まれた、思いがありました。
(竹内昌彦さん)
「今回はキルギスで、目の見えなくなりそうな子どもたちと、その親とを集めておられた。ちょうど60年前、私が8歳の時、私は見えなくなった、それを親は見てた。その姿をあそこに観るんですよ」
「あの子たちが私で、そばにいた母親が私の母。忘れない。同じ立場に今あるから、逆に見えるようにしてやりたい」

「目が見える見えないは、やっぱりねぇ、言葉じゃないですよ。見えるもんなら、何とかしてお金で解決できるなら、こんなに簡単なことはないんですよ。見えるようにしてやらなくちゃいけない」
目の見える子を1人でも多く・・・竹内さんの、生涯を掛けた決意です。そんな竹内さんの想いに共感するキルギス人がいました。

実は彼女もまた、目が見えませんでした。
【第7話】に続きます。
※今シリーズ「盲目の先生 最後の支援」
【第1話】「元気な子を授かったことが、どれだけ運のいいことか」
【第2話】「みんなの幸せの1%を、障害者のために分けて」
【第3話】「引きこもっていたが立ち直れた」
【第4話】「願いがあるとしたら、妻と子の顔を一度見たい」
【第5話】「一歩外に出て、生き甲斐を見つけて人生が変わった」
から続く。
※前回シリーズ「盲目の先生 命の授業」
【第1話】「自殺するな 逃げてもいいから 死なずに待て」
【第2話】「これまで3回死にたいと...でも生きててよかった」
【第3話】「いじめで死ぬくらいなら...大騒ぎして周りに訴えろ」
【第4話】「こんな子が生まれたことが不幸...踏切へ何度も行った」
【第5話】「人生は思うように行かない...でもそこで全力を尽くせ」
【第6話】「元気な体をもろたくせに、簡単に首を吊るやつが許せん」
【第7話】「幼い長男の死を境に...生き方が変わった」
【第8話】「自殺しようとした人が、生きてて良かったと思えるように」
【第9話】「本当は、目の見える人生を送りたかった。でも...
※竹内昌彦さんが理事長を務める、手術さえすれば目が治る子どもたちを支援する「ヒカリカナタ基金」はこちらです。https://www.hikarikanata.com/