もうすぐ目が見えなくなる...7歳の女の子と出会った
手術を願う子どものいる家庭を訪れました。ビシュケク郊外、ソ連時代に建てられた古びたマンションです【画像⑨】。

家族が、私たち取材班をもてなしてくれました。子どもたちは、踊りで歓迎してくれます。その中にいたのが、7歳になるドソエバ・ラミーリャちゃんです。

(ラミーリャちゃん)
「ちゃんと踊って」
(男の子)
「踊りたくない…」
(ラミーリャちゃん)
「なんで泣いているの?お姉ちゃんに教えてごらん」
年下のいとこを慰める、優しい女の子です【画像⑪⑫】。


「手術費用がないから失明するしかない」
そんな彼女は今、僅かな視力しかありません。生まれつきの白内障で、視力は日を追うごとに低下しています【画像⑬】。

(ラミーリャちゃんの母親)
「最近また、視力が悪くなってきている。生後間もなく一度手術をして、その時は少し見えるようになったけど、それから大分時間が経ち、また見えなくなってきた」
(ラミーリャちゃんの祖母【画像⑭】)
「3月に検査を受けたとき、医師に言われた。『悪化しているので、大至急、手術を受けないと、一切見えなくなってしまう』」

(ラミーリャちゃんの母親)
「出来るだけ早く手術を受けさせたいが、お金がないからどうしようもできない」
手術に掛かる費用は、専門病院のあるトルコへの渡航費用もあわせて、日本円で15万円。キルギスの平均月収は1万円です。経済的な理由で失明せざるを得ない子どもが少なくないのです。
(ラミーリャちゃんの母親)
「また目が悪くなってきているかい?勉強すると目を痛めてしまうんです」
