新浪氏の辞任届を受理するまで…約12日間のできごと

 新浪会長の辞任ときょうの会見に至るまでの経緯をまとめました。

 ・8月21日深夜 新浪氏からサントリー側に一報
 ・8月22日12時半ごろ 新浪氏から警察の捜査についての連絡 
       13時 リスク検討会議開催 鳥居社長ほか経営幹部へ報告
       深夜 外部弁護士による新浪氏へのヒアリング
 ・8月23日以降 緊急対策本部設置、関連部署による連携
 ・8月26日 取締役会開催、新浪氏から説明を受ける
 ・8月28日 新浪氏を除く全取締役、全監査役による議論
 ・9月1日 新浪氏から辞任届を受理

―――約12日間の対応ですが、どのような印象ですか?

 「非常に早いですね。企業のトップが抱えるリスクが顕在化したときに、全社を挙げてリスク管理に努めようという姿勢が非常によく見えていると思います」

 「まだ犯罪かどうかわからない段階で辞任というのはどうなのかという意見もあると思われますが、それ以前の問題として、トップに求められる資質が足りないんだと会社独自で判断した上で、この決断をしたと思いますので、リスク管理としては非常にスピーディーだと感じます」

―――現時点で新浪会長は罪に問われる立場ではありませんが、このようにスピード感を持って辞任を受理した点は、どのように捉えたらいいでしょうか?

 「様々なステークホルダーの期待に応えるべきトップとして、もしかすると違法薬物が含まれているかもしれないものに対してチェックを怠ったんじゃないのかと。それがトップの姿勢としてどうなんだということを早めに決断した。どの程度注意を払ったのか、払っていないのかなどはまだわかりませんが、早めに対処することによって、信頼を失う範囲を狭めようということでしょう」