長さんは今春、県外から大分市に戻ってきた。定年までまだ時間があったが、高齢の両親のもとで暮らすことを選んだ。

長さん:
「弟に最後にかけた言葉は『家族を頼むね』でした。そう言って家を出たんです。その分、今度は自分が家族を守るという気持ちで春に帰ってきました」

お盆には毎年、弟の友人が訪ねてきて思い出を語り合う。「懐かしい話をしてくれて、弟を思い出せる唯一の楽しい時間です」と長さんは話す。