青森県むつ市は、コンピューター上の仮想空間、「メタバース」を活用した不登校の子どもたちを支援する教育支援センターを1日に開設しました。
むつ市の山本知也 市長が、1日の定例会見で明らかにしました。市では昨年度、県内で初めてコンピューター上の仮想空間「メタバース」を活用して不登校や、その傾向がある児童・生徒に対して学びの場の支援などを行う実証実験をしました。
市によりますと、不登校だった子どもが数日登校できるようになったほか、これまで教育支援センターを利用できなかった子どもが活用することができたことなど、 一定の成果が出たと判断し、メタバース教育支援センターの開設を決めました。
運営は、東京に本社を置く民間業者に委託し、オンライン授業などを受けられるほか、全国各地の子どもたちともつながることができるということです。
むつ市 山本知也 市長
「いままで(学校や教育支援センターに)行きたくても行けなかった子どもたちを救えることを期待している」
メタバース教育支援センターは、むつ市のほか、下北地方の子どもたちを対象にしていて、すでに5人の小中学生が参加しているということです。