ショート&レフトを固定しない2つの理由
また、藤川球児監督はショートとレフトを固定せず、若手を積極的に起用していますが、その理由は2つあると矢野さんは分析します。
<理由1>固定できるポジションがあるからこそできる作戦
(矢野燿大さん)
「今のタイガースは、ショートとレフト以外は固定のメンバー。だからこそ、ショートとレフトは若手やあまり試合に出ていない選手で競争させて、全員のモチベーションを上げながらやっているんじゃないかなと」
<理由2>チーム内での競争意識が出てくる
(矢野燿大さん)
「自分も出られるんじゃないか、チャンスをもらえるんじゃないかと、みんなのモチベーションが上がりますから。若手ではないですけど、熊谷敬宥選手はそのチャンスを掴みかけていますし、中川勇斗選手もなかなかいい働きをしています。髙寺望夢選手は良いバッティングがありましたが、この前バントをしたときに走っていなくてちょっと評価を下げたり…いろんな競争があって、いい緊張感・モチベーションの中で若手選手たちができているのは、全体にとっていいと思います」
競争から抜け出すためには、「それぞれの強みに加えて、求められることに対応できるか」「やれることをしっかりやる」ことが重要だと矢野さんは話します。