2025年にすでに過去最多の出没となっている「ツキノワグマ」についてです。青森県は、被害対策などをまとめた管理計画案で、クマの目標個体数を2031年度までに600頭減らし、約1200頭にする方針を示しました。
県内では、2025年に入りクマの出没が1332件となり2件の人的被害の他、食害も相次いでいます。
県では、ツキノワグマが2024年、国の「指定管理鳥獣」に指定されたことから昨年度の調査をもとにした今年度の生息数は推定で1848頭となっています。
こうしたことを受け、県は生息域の拡大に伴う人身被害などを防止するため、2031年度までに目標個体数を約1200頭とするとしています。
これに伴い、捕獲頭数の新たな目安を示しました。県内を5つの地域に分け、津軽半島は全頭捕獲を目標とし、他の保護管理地区では目標を20%、上限は30%に設定されています。また、現在2026年2月までとなっている狩猟期間を年度末までに延長しました。
県自然保護課 櫻田定博 課長
「国の説明とガイドラインを見ると、そのための体制づくりが現在の市町村においては難しい。情報共有をしたうえで対策を講じていく必要がある。訓練等も行われると思う。積極的に参加して、より実効性のあるマニュアルにしていきたい」
1日に改正された鳥獣保護管理法では、一定の条件の下で市街地でのクマへの猟銃使用が可能となります。
ただ、市町村の負担が増大するとして県は関係機関と連携して対応していきたいとしています。














