クマの目撃が過去最多を更新するペースになっていることから、青森県弘前市が対策強化に乗り出しました。「箱わな」の購入経費の補助引き上げや、すべての小中学校への撃退スプレーの配備などが盛り込まれています。
弘前市の櫻田宏 市長は29日に会見を開き、クマへの対策強化に関わる補正予算400万円を発表しました。
弘前市のクマ目撃件数は27日時点で80件、過去最多となった2023年度の同じ時期より21件増えています。また、捕獲は96件で23年度より41件増え、対策は急務です。
これを受け、「箱わな」を購入する時の補助率を「2分の1」から「3分の2」に、クマの侵入を防ぐ電気柵の補助率を「3分の1」から「2分の1」に引き上げる方針です。
弘前市 櫻田 宏 市長
「今年は2件の人身被害も発生しております。身の危険を感じるような状況になっているので、まさに災害のような対応をしなければいけない」
このほか、子どもたちの安全を守るために市内すべての小中学校にクマ撃退スプレーを1つの校舎に2本ずつ配備するなど、クマ対策を喫緊の課題として強化しています。














