古川さんと今さん、2人が実行委員を務める「夏祭り」
生業を失った古川さんと、家が全焼した今さん。2人が実行委員を務めるのが、綾里地区の夏祭りです。
自宅が全焼 東川今さん(6月)
「今回6年ぶりに夏祭りを開催するので」

若者が運営を担うのが伝統。コロナ禍で2024年まで中止が続いていました。
復活に向けて動いていた矢先に起きた山火事。開催が危ぶまれる中、声を上げたのが今さんでした。
地元の人への説明を重ね、クラウドファンディングでは全国へ支援を呼びかけました。突き動かすのは、大船渡への思いです。

東川今さん
「大船渡全体を盛り上げていきたいと思いながら数年過ごしてきた。この気持ちがより一層、火事があったから強まった。久しぶりに先生方から連絡がきたり、心の繋がりを実感できたし、私も何かお返しができたらなと思って」
100年続く夏祭りを心待ちにしているのは、若者だけではありません。
山火事で全員が避難した高齢者施設は、祭りの資金を支援しました。入居者が飾り作りを担当しています。

入居者(92)
「(Q.自身が夏祭りに参加したのは?)青春時代、何十年も前。新しい浴衣を着て、下駄を履いて。いつものようにはできないが、まず人が集まってくれれば」
入居者(96)
「素晴らしいよ、綾里は」














