逃げて20日以上… なぜ健康な状態で生息できた? 専門家は…

今回、捕獲されたヘビは、なぜペットショップから逃げ出して20日以上生息できたのか。その要因を専門家に取材しました。

27日午後8時前に青森市古川の住宅で発見されたヘビ。捜索開始から23日目でしたが、健康状態に問題はありませんでした。爬虫類の生態などを研究する専門家は、ヘビが動き回る習性がある夜間だから発見しやすかったと指摘します。

日本爬虫類両生類協会 白輪剛史 理事長
「日中は狭い暗いところに逃げ隠れてとぐろを巻いていて、夜間に水・餌を求めて徘徊する習性なので、そのとおり生きていたと思う。食べるとすれば鳥か哺乳類を食べるが、22日~1か月間ぐらいなら全く餌を食べなくても痩せることなく、健康でいられる」

また、逃げたヘビが20日以上生息できた要因の1つについて、8月の記録的な暑さをあげています。捜索した23日間のうち最高気温が30度以上の「真夏日」は15日、35度以上の「猛暑日」は1日でした。

日本爬虫類両生類協会 白輪剛史 理事長
「日本はもう本当に暑い。原産地よりも暑い。夜間少しは涼しくなるなかで、生息地にあったような気温の中で生きることは、それほど苦ではなかったと思っている」

専門家は今後の対策について、ヘビは換気扇などの隙間があるだけでも外に出る可能性があるとして、水槽と飼育している部屋、両方を厳重に管理するよう求めています。