巣がないのに集まるハチの危険性は?

「この集団の攻撃性については、巣や幼虫を守る必要がなくなり、この時期はそもそも攻撃性のない新女王やオスも多数いるため、高くありません。

ただし、突然巣を失った直後はパニック状態で気が立つこともありますし、集団で固まっている間は刺激に敏感。

うっかり近づけば刺される危険性は十分にあります。しかし、それも次第におとなしくなっていきます。

また、巣がないためその場所にとどまる理由もなく、ほとんどの場合はやがてバラバラに散って一生を終えます」

ー巣の再生の可能性はあるでしょうか?

「群れの中に女王蜂が生き残っていれば、小さな巣を作り直す可能性はあります。しかし、秋はすでに繁殖期の終盤。

新しい巣が十分に育たないまま寒さに負け、活動が終わってしまうことがほとんどです。

つまり『再起』はあり得ますが、長続きするケースはきわめてまれです」