「軒下にハチが集まっているのですが、これから巣をつくるのでしょうか?」

不穏なハチの行動 これからどうなる?

【画像①】これから巣をつくろうとしている?

岡山県備前市の住宅の軒先に【画像①】のようなハチが集まっていました。
害虫駆除を専門とする東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。

ーこのハチは何をしているのでしょうか?これから巣をつくるのでしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「写真を見たところ、このハチはセグロアシナガバチ。都市部でもよく見かけるアシナガバチの一種です。

通常であれば、これだけ集まっているのは、守るべき幼虫や女王蜂、仲間がたくさんいる巣が中心にあるはず。

【画像②】周囲に巣は見当たらない

「ところが、今回の写真【画像②】には肝心の巣が見当たりませんね。ときどき、建物の軒下などを見上げると、巣もないのにアシナガバチが固まっている光景に出会うことがあります。

なんでこんなところに?と不思議に思った経験のある方もいるのではないでしょうか。

アシナガバチの一生を追ってみましょう。アシナガバチは春先、越冬から目覚めた女王蜂(お母さん)が一匹で巣作りを始めます。木の繊維を噛み砕いて唾液で固め、紙のような巣を作るのです。

最初はワンオペ育児。産卵も子育ても巣作りも、すべてお母さん一匹の仕事です」