なぜ“果汁王子”に?きっかけは…

祖父母が農家だったことから、『果汁王子』の名が生まれたという。

蛯名洸さん
「おじいちゃんおばあちゃんが農業をやっていて、その影響でおいしい野菜と果物に触れる機会がすごく多かったんです。青森とか農業の魅力を発信していきたいってなったときに、“〇〇王子”がいいんじゃないかとなりました」

地元の大学で経営を学んだ後、自分の経験値を積むために関東のハウスメーカーに就職した。その企業を選んだ理由は、合同企業説明会だったという。

蛯名洸さん
「3.11の東日本大震災のときに、そのハウスメーカーの家だけが残って周りは壊滅している写真を見せられて、これだけしっかりした家だったら自信を持って営業できると思って選びました」

仕事に就いて2年が経った頃に起きたコロナ禍。それをきっかけに自分のことを改めて考える時間が増え、やりたいことをやってみようという気持ちが湧いて行動に移す。

半年間の留学が「本当にやりたいことをやりたい」きっかけに

蛯名洸さん
「働いて2年目のときに新型コロナが蔓延して、今まで当たり前に人と会えていたのが会えなくなってしまった。ここで大きいチャレンジとして自分がやってみたかったことを行動に移そうと思いまして、それまで海外に行ったことがなかったので思い切って海外に半年間、留学してみようと思いました」

1年の準備期間を経て、会社を退職。半年間マルタ共和国へ留学した。現地では、英語の学校に通いながら、様々な国の人と知り合うことで、新たな気づきがあった。

蛯名洸さん
「いろんな国の人たちが留学していたので仲良くなって、自分たちの仕事に誇りを持って堂々と話している姿を見て、本当に自分がやりたいことをやりたいと思うきっかけがありました」

帰国はIT企業で働きながら、現在につながる道を切り拓く。