寒冷前線が通過した影響で、石川県の加賀地方では27日の午前中、非常に激しい雨が降りました。金沢市には一時、避難指示が出され、道路の冠水が相次ぎました。
高い水しぶきを上げて進む車。27日正午前、金沢市内の交差点では、朝からの大雨で、道路が一時冠水しました。

近くで会社を営む人「目の前で冠水されちゃうと仕事用のトラックが出発できないので業務に影響は少なからずある。我々では対策のしようがない。一瞬です、冠水は」
県内には朝から発達した雨雲が次々と流れ込み、加賀中津原では、午前11時51分までの1時間に観測史上最大となる70.5ミリの非常に激しい雨を観測したほか、金沢でも1時間に61.5ミリの雨が降りました。

金沢市は、市内を流れる金腐川が氾濫するおそれがあるとして、一時、2万7520世帯・6万3730人に避難指示を出しましたが、氾濫のおそれがなくなったとして、午後2時に解除しました。
IRいしかわ鉄道は大雨のため、松任駅と津幡駅の間でおよそ3時間半にわたって運転を見合わせました。大雨のピークは過ぎ、県内に出されていた大雨警報や注意報はすべて解除されました。
28日は、高気圧に覆われて天気が回復する見通しです。