実娘「人生の邪魔をしないで

27日の裁判では冒頭、代理人弁護士が里帆さんが今の心境をつづった手紙を朗読しました。

里帆さんの手紙
「私はただ、普通に生きたかった。しかし、そのささやかな願いは、あなたによって無残に踏みにじられました。あなたは私の心に消えることのない傷を残しました」

さらに「二度と自分の人生の邪魔をしないでほしい」としたうえで――

里帆さんの手紙
「刑務所の中で自分が何をしたのか、なぜ私がここまで傷ついているのかを考えてください。私はもう、あなたを父親だとは思いません」

検察側は、大門被告が里帆さんが中学2年生から高校2年生までの4年間、常習的に犯行に及んでいたとした上で「未成年の実子を狙った極めて卑劣な犯行」だと指摘。「安心できるはずの自宅で、実の父親から性的虐待を受けた被害者の恐怖や苦痛は筆舌に尽くしがたい」として懲役8年を求刑しました。

一方、弁護側は「道理的非難は免れない」としながらも、里帆さんは性行為を断ることもあったと説明。抵抗できない状態ではなく、準強姦には当たらないとして改めて無罪を主張しました。