夏休みが明けるこの時期、気がかりなことの一つが「不登校」です。

福岡県内の不登校の児童・生徒の数は年々増えていて、2023年度は小・中学生と高校生あわせて2万1550人に上り、過去最多となっています。

夏休み明けは「生活リズムの乱れ」や「人間関係に不安を感じる」などの理由から学校に行きたくないと訴える子どもが増える時期のひとつです。

子どもが不登校になったとき、本人は何を求めていて保護者はどう向き合えばいいのか、過去に不登校を経験した男性に話を聞きました。

「学校に行かない選択は悪ではない」

中井健翔さん(20)
「学校に行かないこと自体が終着点・ゴールではなくて、むしろそれが始まり。その後、どうしていくかと考える新たなスタートだと僕は思っている。学校に行かない選択は、必ずしも悪ではないと伝えたい」

福岡市に住む中井健翔さん・20歳。

現在、通信制の大学で日本文学を学んでいます。中井さんは脳性まひで足に障害があります。

小学生の頃、これを理由にいじめにあい、学校に行かなくなりました。

当時、それは、学校に行くより辛い選択だったと言います。