今年に入り急増している特殊詐欺被害について、新潟県警では被害防止を強化しようと心理学に特化した講習会を開きました。

この講習会は、県警が心理学的観点を取り入れた対策を新たに実施しようと、ボランティアで地域住民に注意喚起を行っている「特殊詐欺被害防止推進員」を対象に開いたもので、新潟青陵大学大学院の碓井真史(うすい・まふみ)教授が、人が騙される心のメカニズムについて講演しました。

【新潟青陵大学 碓井真史教授】
「心優しい温かい方々につけこむ人たちがいるわけです」

県警によりますと、還付金詐欺やオレオレ詐欺などの特殊詐欺被害が今年に入り急増。今年1月から10月末までの被害件数は151件、被害額はおよそ4億6000万円と、すでに去年1年間の被害額を上回る危機的状況にあるとしています。

【新潟青陵大学 碓井真史教授】
「これ詐欺じゃないのって思ったら、良い人である必要はないんですね。はいはいご苦労さんって、電話を切っていいんです」
【参加者】「冷静になる、慌てないことでしょうかね。こういうことが防止に繋がると思います」

新潟県警では、お金にまつわる電話がかかってきた場合は冷静になり、まずは警察や家族に相談してほしいと呼び掛けています。
