岩手県立山田高校の生徒たちがガイド役となり、東日本大震災の被害や復興の歩みを伝えるツアーが26日、行われました。
生徒たちが震災を伝える相手は内陸の高校生です。

(ガイドを務めた沼﨑響さん)
「地震が発生したのは午後2時46分でした。その後、津波で大きな被害を受けました」

山田高校が主催する災害伝承震災ガイドツアーに参加したのは、岩手県立雫石高校の1年生31人です。
これに対しガイド役を務めたのは山田高校の2年生6人です。

山田高校ではこれまで、地域の住民を対象にした生徒のガイドツアーを行った経験はありますが、同じ高校生を対象にしたガイドは初めての試みです。

雫石高校の生徒たちは、震災当時に住民が避難した町内の御蔵山にある復興祈念公園や、復興した町の様子が見渡せるまちなか交流センターを回って山田高校の生徒たちの説明に耳を傾けました。

(雫石高校の生徒は)
「自分が今まで知らなかったこともより深く知ることができたし、復興も進んできているんだなってよくわかった」
「山田に来るもの初めてで、山田のこともいろいろ知れて聞きやすい説明で良かったです」
山田高校の生徒たちはこの日に備えて、町内の震災ガイドツアーに参加して分かりやすいガイドの方法を勉強しました。

(山田高校2年 沼﨑響さん)
「もっと内陸の子たちに津波の歴史のこととかを知ってほしいので、こういうガイドツアーはもっとやっていけたらいいなと思いました」

両校の生徒たちは交流を深めながら津波の怖さや避難の大切さを学んでいました。














